じんましん(蕁麻疹)とは
じんましんは、皮膚の一部が蚊に刺されたように赤く盛り上がり、かゆみを伴う発疹です。全身どこにでもできやすく、かくと範囲が広がったり悪化したりします。一部の患者さんでは、呼吸困難や喉の腫れなどの重い症状が出ることもあり、呼吸が苦しい場合はすぐに病院を受診してください。じんましんは、特に子供から高齢者まで誰でもなる可能性があります。
原因
じんましんにはいくつか種類があり、原因もさまざまです。
- 原因不明(特発性):多くの場合、特定の原因を特定できません。ストレスや温度変化なども関係します。
- アレルギー性:食べ物(肉、乳製品、小麦、エビ、カニ、大豆など)、薬剤(抗生物質など)、または接触(ラテックス、アボカド、にんにくなどの食品や物質)によるアレルギー反応です。
- 物理的刺激:寒さ、日光、熱、圧迫(衣服の締め付け)によっても引き起こされることがあります。
- 感染症:ウイルスや細菌による感染も関係します。
診断と検査
医療機関では、必要に応じて血液検査やアレルギー検査(血液検査や皮膚テスト)を行い、原因となるアレルゲンを調べます。ただし、すべてのケースで原因が特定できるわけではありません。
当院での治療
じんましんの治療には、以下のような方法があります。
- 抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬の内服:かゆみや膨らみを軽減させ、症状を抑えます。
- 必要に応じて、抗ヒスタミン剤の種類や量を調整します。
- 重症例では、注射薬(オマリズマブ)やデュピルマブ(デュピクセント®️)も使用されることがあります。これは、他の治療で効果が不十分な場合に使われる新しい治療法です。
予防と注意点
- アレルゲンを避ける:特定の食品や薬剤を避けることが最も重要です。
- 症状が出たら早めに医師の診察を受ける:重症化を防ぎ、適切な治療を行うことが大切です。
- 医師と相談しながら治療を続ける:自己判断で薬を増やしたりやめたりしないこと。
まとめ
じんましんはさまざまな原因で起こる皮膚のアレルギー反応です。原因の特定と適切な治療、そしてアレルゲンを避けることが再発予防につながります。重症化すると呼吸困難などの緊急事態も起こるため、疑った場合はすぐに医療機関を受診してください。
参考文献
- 日本皮膚科学会「蕁麻疹診療ガイドライン2018」
- 日本アレルギー学会「アレルギーの手引き 2025」