虫刺されについて
虫刺されは、特に夏に多く見られる皮膚の反応で、虫の種類によって症状や治療が異なります。蚊に刺された場合、小さなお子さまは刺された後に腫れが強くなる傾向があります。虫刺されの主な症状は、かゆみ、赤み、腫れ、水ぶくれなどです。虫刺されをかきすぎると、皮膚が傷つき、細菌感染(とびひ)を引き起こすことがあります。症状がひどい、改善しない場合は早めに皮膚科などの医療機関を受診することが大切です。
虫刺されの種類と特徴
虫刺されは主に以下のような種類があります。
- 蚊・アブ・トコジラミなどの吸血性節足動物:かゆみや腫れが出やすい。
- ハチやムカデなどの刺咬生節足動物:痛みや腫れ、場合によってはアレルギー反応を伴うこともある。
- ドクガ、イラガなど接触性節足動物: イラガの幼虫の毒棘の発赤は毒成分の化学的刺激によるもの。
- ダニ媒介性感染症:ダニ媒介性感染症のうち、マダニは皮膚に口器を刺して吸血するので長く付着しやすく、早期の除去が必要。また、マダニが媒介する感染症がいくつかあるので、適切な診断と対応が重要。
参考文献
- -夏秋 優著 「虫と皮膚炎」秀潤社 2017年 10ページ
- 夏秋 優: ダニ媒介性感染症. 日皮会誌: 129(12), 2493-2501, 2019
治療と対処法
虫刺されの治療は、炎症やかゆみを抑えることが中心です。
初期対応
- 冷やす
患部に冷たいタオルや保冷剤を当てると、血管が収縮してかゆみや腫れを和らげます。氷を直接肌に当てるのは凍傷の原因になるため避け、布で包んで使用してください。
- 刺された針や毛の除去
ミツバチの針やドクガの毒針毛などが残っている場合は、できるだけ速やかに除去します。
- 清潔に保つ
刺された後は流水で洗い流し、細菌感染を予防しましょう。
薬物療法
- 外用薬
かゆみが強い場合は、ステロイド外用薬(かゆみと腫れに効果的)や抗ヒスタミン成分入りのかゆみ止めを使います。
- 内服薬
広範囲のかゆみや腫れが強い場合、抗ヒスタミン薬やステロイド内服薬が処方されることがあります。
- 二次感染が疑われる場合
傷口が化膿している場合は、抗生剤の外用や内服が必要です。
症状が改善しない、悪化する場合は、早めに医療機関を受診してください。
参考文献
注意点
- 虫刺されを掻くと皮膚が傷つき、その部分が細菌に感染して「とびひ」などの二次感染を起こすことがあります。かゆみが強い場合は早めの皮膚科受診をおすすめします。
- マダニに刺された場合は、刺さったダニを無理に引きはがさず、速やかに専門医を受診してください。マダニ感染症のリスクがあるため注意が必要です。
まとめ
夏に多い虫刺されは、かゆみや腫れが起こりやすく、特に子どもは症状が強くなることがあります。刺された部位をかきすぎると、二次感染を起こすリスクがあるため注意が必要です。冷却や適切な塗り薬、必要に応じて内服薬を使用し、症状が改善しない場合は早めに受診しましょう。
参考文献
- MSDマニュアル プロフェッショナル版 虫刺傷